TORICOの品質管理業務 1. システムの動作検証の流れ




こんにちは、品質管理チーム (QCチーム) の渡辺です。
QCチームのお仕事の中に『システム動作の検証』というお仕事があるので、少しお話をしようと思います。

検証とは?

検証とは、2つの意味があります。
一つは、仮説が正しことを証明するために調べる事、もう一つは、しっかり調べ事実確認する事です。
わたしたちのお仕事の検証は前者の[仮説が正しことを証明するために調べる事]です。
どの部分で検証するかというと、システム開発担当が、構築したプログラムをサイトの本番環境(お客様が閲覧する環境)へ反映する前にわたしたちが検証を行っています。
ここでは検証の環境に応じて、テスト環境ではテスト検証、本番環境では本番検証と使い分けしておきます。
【参照】実用日本語表現辞典【検証】

完成されたシステムでも仮説?

開発者は依頼された仕組み(システム)をプログラミングします。この時の環境はローカル環境(開発者のパソコン内)だったり、開発者同士の共有環境だったりと、外部には絶対に流出しない環境で作成され、完成した段階で、本番環境にもっとも近いテスト環境に反映されます。
開発者の環境では完成しているのだから、もうすでに仮説ではなく定説になるのではと思われるかもしれません。
しかし、ここで問題なのが、正しく動作するという『証明』が開発者の環境下のみというところにあります。
わたしたちのお客様はいろんな端末を使って、サイトに訪れてくれます。
そのお客様が開発者と同じ端末で操作が行われることはそう多くないのです。
そのため、開発者の環境下の端末だけでは、完全には『証明』が出来ないのです。

QCチーム作業が始まる

ここからが、わたしたちQCチームの作業になります。
テスト環境に反映されたシステムをテスト検証します。
テスト項目書に「〇〇をクリックすると◎◎が開く」とあれば、そちらに沿って正しく動作をするかを調べます。
システムが正しく動作していれば「結果=◎◎が開く」となります。こちらで1項目クリアになります。
一見、すぐに終わるのでは?と思われがちですが、端末やブラウザを変えて、同じテスト項目を繰り返し行っているので時間がかかります。

端末は複数台を常時稼働

主に使用している端末はパソコン、スマートフォンのiPhone、android、ブラウザは、edge、chrome、firefox、safariにて行っています。
ボタンを1つ押してページが切り替わるという単純なテスト検証でも少ないても6回は行っていることになります。
また操作する人が変わると同じ端末であっても、なぜか結果が変わることもしばしばあるので、できるだけ数人で行うようにしています。

気になる事はとことん

そして、少しでも気になることがあれば、同じ操作を繰り返し行い、これは正しく動作していると納得いくまで行います。
何か引っかかる事がある場合、本番反映された時にそれが致命的なことになりかねないので、原因が判明するまでは検証を繰り返します。
どんな操作を用いても正しく動作することを「証明」するには、何度も繰り返し検証をしてみるということがとても重要なことなのです。

最後は本番環境

テスト検証にて、動作確認が終わったら、本番に反映されます。
テスト環境が本番環境に一番近いとはいえ、本番環境においても動作を『証明』しなければなりません。
また、稼働中のサイトなので、お客様がいつシステムを使用するか分かりません。
そのため、速やかに追加したシステムが正常に動作をするか、既存システムも動作しているかを素早く検証する必要があります。
そして、全てのシステム動作の検証が終わり、ようやく追加プログラムが正しい事を『証明』できたことになるのです。

以上、QCチームの『システム動作の検証』について、掻い摘んで解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
この記事を通して、少しでもわたしたちのお仕事に興味を持っていただけたら、幸いです。
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